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リクルートブライダル総研が2021年に実施した結婚トレンド調査によると、福島県で結婚したカップルは平均して「挙式の9.4ヶ月前」までに両家の顔合わせを実施しているとの結果でした。ただし調査結果の内訳を見ると、「挙式の13ヶ月以上前(20.5%)」までに挨拶を済ませたカップルから、「挙式の1ヶ月以内(7.7%)」と答えたカップルまで様々で、「いつまでに顔合わせするべき」という具体的なルールはないといえます。
両家の顔合わせを準備するときは、まず顔合わせ当日の流れを大まかにイメージしましょう。顔合わせは「必ずこうしなければいけない」というルールがないので、結納のようなフォーマルな場にするのか、あるいはある程度くだけたカジュアルな場にするのかを考えます。ざっくりとしたイメージが決まったら、そのイメージに沿った会場や料理を決めます。また、挨拶の際に相手の親に渡す手土産もこの段階で決めておくと、全体の費用を見積もりやすくなります。
顔合わせの概要が決まったら、次に両家の都合を確認しながら日程を確定します。顔合わせの日程が決まり次第、会場や料理を予約しましょう。
また、このタイミングで費用の分担についても話し合っておくことが大切です。一般的に、顔合わせの費用は新郎新婦が負担するケースが多くなっていますが、移動などの負担を考慮して両家どちらかが負担する場合などもあります。あらかじめ両家の親とも相談のうえ、誰が費用を負担するのかを決めておきましょう。
顔合わせの会場や日程が決まれば、最後に当日の服装を考えます。服装は会場の雰囲気や料理の種類などに合うように、和装か洋装のどちらにするかを決めましょう。和装の場合は、振袖が未婚女性の第一礼装とされています。洋装の場合は、男性は黒や紺など落ち着いた色のフォーマルスーツ、女性は顔合わせというおめでたい場に合った明るめの色味のワンピースなどが一般的です。
顔合わせ当日は、両家の待ち合わせから始まります。先に会場に付いても入室せず、両家が揃うまでお店の外で待ちましょう。両家が会場に揃ったら、軽い挨拶を交わしてお店に入ります。お店の席に着いたら、新郎は新婦側の親に、新婦は新郎側の親へそれぞれ手土産を渡します。手土産は事前に相手の親の好みを確認して、甘いものが好きなら洋菓子や和菓子、お酒が好きなら出身地のお酒など、相手に喜んでもらえるような品を選びましょう。手土産の金額は3000〜5000円ほどで、両家で値段に差が生じないように配慮しましょう。
手土産を渡したら、両家の挨拶に移ります。新郎と新婦がそれぞれの家族を紹介し、紹介された家族がそれぞれ挨拶をします。家族を紹介する際は、名前のほかに仕事や趣味について紹介しておくと、食事中の歓談の話題につながりやすくなります。
また、婚約記念品を用意している場合は乾杯前のタイミングで交換を行います。婚約記念品としては、新郎から新婦に婚約指輪を、新婦から新郎には腕時計などを贈り合うことが一般的です。
両家が揃う場は非常に貴重なので、顔合わせでは記念写真を撮ることをおすすめします。記念撮影のタイミングにルールはありませんが、アルコールが入る前に撮っておくとよいかもしれません。料理が揃ったら乾杯して、両家で料理と会話を楽しみます。乾杯の音頭は新郎側の父親が、不在の場合は新婦側の父親がとることが一般的です。
食事が終わり、十分な時間が過ごせたら、最後に結びの挨拶を行います。結びの挨拶は新郎側の父親が行うケースもあれば、新郎新婦ふたりが行うケースもあります。これからも様々な場面で両家にお世話になるため、感謝の言葉を述べておきましょう。
顔合わせの雰囲気を悪くしないためにも、当日の服装には気をつけましょう。顔合わせの服装は、男性はフォーマルスーツ、女性はフォーマルなワンピースもしくは和装が基本的です。男性のスーツは黒や紺を基調とした落ち着いた色、女性のワンピースは地味すぎない明るめの色を選ぶのが一般的です。両家顔合わせはおめでたい場ではあるものの、格式ある場なので、柄のついたスーツや膝上のスカートなど派手すぎる服装はふさわしくありません。
次に気をつけたいのが、新郎新婦および両家の家族の呼び方です。新郎新婦が普段あだ名や呼び捨てで呼び合っている場合でも、両家の前では「〇〇さん」と丁寧に呼び合うようにしましょう。相手の両親を呼ぶ際には、「〇〇さんのお父さん、お母さん」と呼びます。顔合わせではアルコールも嗜むため、途中から会話が盛り上がってカジュアルな雰囲気になったとしても呼称のマナーは守るように心がけましょう。
最後に、顔合わせの場にふさわしくない話題に注意しましょう。具体的には、新郎新婦しかわからないような内輪話、自慢に聞こえてしまうような話は避けましょう。また、宗教や政治、もしくはスポーツチームなどについての話題は意見の対立を生みやすいため、顔合わせの場ではNGです。最後に、結婚の挨拶の代名詞ともいえる「娘さんを僕にください」という台詞は、顔合わせの場では不適切とされているため気をつけましょう。
両家顔合わせってそれまでの人生で経験しないことだからとても緊張したわ。今思い返すと「もっとこうしておけばよかった」というポイントがたくさん…やっぱりあらかじめ顔合わせの流れやマナーを知っておくことが大切ね!
一見とても堅苦しそうで緊張しがちな顔合わせだけど、大事なポイントさえ守っておけば相手のご家族と楽しく距離を縮めるチャンスよね!これから一生お付き合いが続く両家だからこそ、顔合わせの時点からお互いに好印象を残せるように準備が必要ね。